育休取得の意向を上司に報告したいです。
何を準備すればよいのでしょうか。
どのような制度を使うのか、を上司に理解してもらいましょう。
自身の意向を伝え、引き継ぎまで踏み込んでみましょう。
育休取得を考えている後輩くんが、上司に育休取得の意向を相談するようです。
育休取得の意向を上司に報告する際に、事前準備する内容はどのようなことがあるでしょうか。
どのような制度を使うことになっていて、自分がどのような履修で取得したくて、上司にどのような役割があるのか、を、上司に理解してもらう必要があります。
その上で、上司の役割である引き継ぎ調整にまで踏み込むことで、本気度を伝えて、上司に味方になってもらえるようにしましょう。
育児休業制度を調べる
まずはじめに、国の育児休業制度と、会社の育児支援制度について調べましょう。
上司にとっても、部下の育休対応は初めての可能性があります。
上司だから、部下だからではなく、当事者として情報を集めましょう。
まずは概要を説明して、後日詳細の説明の時間を設ける、でも良いかもしれません。
主に、以下の内容について把握しておくと、話がスムーズになります。
- 会社に育児支援制度があるのか、それはどのような制度か
- どのような休み方の選択肢があるのか
- なぜその休み方を取ろうと考えているのか
- 休業期間中の連絡を取る方法はなにか
- 緊急トラブルで出勤要請できるのか、出勤した場合は、どうなるのか
- 上司が行うべき手続きはあるのか
- 育休期間前後で、研修などで抜けることはあるのか
- その期間の給料、賞与はどうなるのか
本当にその期間の休業が必要なのか、というのは、率直に疑問に思うところでもあり、最も大切なところです。
後述の家庭内の方針合わせの内容を、しっかりと準備しましょう。
また、最後の給料に関する質問は、直接は上司には関係ないのですが、興味を持つ方もいるので調べておくと、話のネタになります。
現在は、育休対象者へは、企業側から(場合によっては上司から)、制度を説明して、取得意向を聞く義務があるのですが、自身のことなので、よく調べておきましょう。
家庭内の方針を決める
情報を集めたうえで、どのような形で育休を取るのが、我が家にとって良いのかを、家族で相談します。
育休には様々な取得パターンがあります。
仮定の収入の問題もあるので、取得する期間も考える必要があります。
以下が、育休取得時の給付金の概要です。
部分的に勤務する場合には、給付金額調整がありますが、どの程度収入が減るのかを考える必要があります。
これらを踏まえて、自分の家庭では、どのように考えているのか、下記を参考に話し合いましょう。
- どのように育児に取り組みたいのか
- 実家のサポートがあるのか
- 上の子の世話はだれが見るのか
- 収入面は問題ないか
夫婦でしっかりと話し合って、育休の方針を決めましょう。
いつから取得するのか、どの程度の期間取得するのか、なぜ取得する必要があるのか、は、上司からの定番質問であり、報告時には必須の内容なので、まとめておきましょう。
報告の順番は、以下の記事でも説明しています。
業務の洗い出しと引継ぎまでの計画を作る
育休相談の時点で、業務洗い出しと、引継ぎ案を作成しておきましょう。
上司に本気度を見せることができます。
最終的に引継ぎ先を考えるのは上司の仕事ですが、自分が一番よくわかっている担当業務なので、誰に引き継ぐべきか、を提案してよいと思います。
主に、下記のような内容をまとめておきましょう。
- 今担当している業務が何か
- 育休開始時期までには、どのような状態になる見込みか
- 残件となりそうな内容は何か
- 引継ぎはだれが適切と考えるか
- 引き継ぎ後のトラブル時に、相談できる相手はだれか
不在となった際に、何がのことっているのかが、一番気になるところですので、残件は細かく説明しましょう。
そして、マニュアル化するのか、育休開始前に指導して引き継ぐのか、など、業務によっての対応を決めていきます。
マニュアル化は、育休から自分が戻ってきた際にも役立つはずです。
見落としがちなのが、自分だけがやっていた、名もなき仕事のまとめ作業です。
実はこんなことをしていました、ということが上司に伝わるいい機会にもなります。
業務の俗人化を減らし、職場にマニュアルを財産として残す。
育休をきっかけにして、会社に貢献できるチャンスです。
さいごに
育休取得を上司に報告する前に、事前に準備しておくことについて、説明しました。
せっかく上司に時間を取ってもらって報告・相談するので、時間を有効に使いましょう。
事前に制度を調べ、家庭で方針を決めて手戻りを無くし、上司の仕事となる引継ぎの調整まで踏み込んで提案をしましょう。
あなたの本気度を、上司に伝え、育休を応援してくれる立場に引き込めるようにしましょう。
事前準備をして、上司を味方に付けられるようにします。